4月14日~16日にかけて南アフリカのケープタウンで開かれた「第11回BRICS 知的財産権長官会合」で、ブラジル特許庁(INPI)が「IP BRICS」の臨時議長国を務めることが決定した。INPIは今後一年にわたり、BRICS加盟国の活動の調整に責任を負う。
会合にはINPIのクラウジオ・ヴィラール・フルタード(Cláudio Vilar Furtado)長官、ロシア連邦特許庁のグレゴリー・イヴリエヴ(Grigory Ivliev)長官、インド特許意匠商標総局のO・P・グプタ(O. P. Gupta)局長、中国国家知識産局の申長雨(Shen Changyu)局長、南アフリカ共和国企業・知的財産登録庁のロリー・ヴォッレル(Rory Voller)長官が出席した。ブラジルからはフルタード氏のほか、特許部のアレシャンドレ・ダンタス氏、国際関係調整部のエリカ・デ・オランダ氏が参加した。
会合では、中小企業向けの知的財産権保護の促進、知的財産データベースの交換、特許審査の手順・プロセス、知的財産情報の普及、国際フォーラムにおける合意形成などについて議論された。
INPIからは、マーカッシュ形式の技術特許審査に加え、今年進展するとみられる、特許出願件数に関するデータを用いた作業量管理などの特許分野の新プロジェクトが紹介された。